朝、出発前にみんなのタックルをチェックする平松。様々な考え方、狙い方、タックルセレクト・・・。みんな考えてその結果を出しにこの地にわざわざ来ているのだ。だから、そんな気持ちがタックルを見ているだけで十分伝わってくる。 ゆっくりと出港だ。
今回はどんなロマンがあるのだろうか。
  
ポイントに着く前にキャプテンがお気に入りのエサ(アジ)釣りをする。
ほら見て!美味しそうなアジをサビキでいくつもキャッチ!!
これは一尾を鼻掛けにしてフウセンをウキにして”フカセ泳がせ釣り”用のエサとなる。キャプテンはこればかりである。
さあ、キャスティングスタート。実はこの時、台湾のケさんはエコギアのジグヘッド(大)とエコギアワームを使ってリフト&フォールを繰り返して狙っていたのである。そのタックルでバイト!!そしてファイト!!
ロッド : HOT'S stiletto ボイルショット 56

リール : シマノ ステラSW6000HG

ライン : ファイヤーライン 35lb

リーダー : ナイロン 80lb(メーカー不明)

ルアー : エコギア ジグヘッド + エコギアワーム

おめでとう、ケさん!!
KEN君はボトムをリフト&フォールさせ、立派なグルーパーをキャッチ。
これには、キャプテンも大喜び。
続いてティファ、ステッピンジャークLSでキャスティングにてキャッチ!!
今年はこのティファのルアー、本当によく使用して次々と良型の自己の心に残るメモリアルフィッシュを手にすることが出来ました。
ホッツ南さんは自社自己開発ルアー、チャグJr。にて見事キャッチ!!大満足の様子です。
南さんの後ろにいるのはキャプテンです。
   
”ある願い”もついにここでは達成され、喜びの中で身につけた。
もう、とにかく以前から欲しかったのだが、どうしてもこうして釣行が重なることで手にすることは出来ても、自分のものにすることが出来なかったものがあった。しかし、人生の岐路35歳であり、自己奮発をして、そしてセイルフィッシュをキャッチしたことへの喜びとして1969.7.21生まれの私はとある、一つの願いを購入することが出来た。ここで見て分かった方は嬉しいのだが・・・。
    
「マレーシアで感じたつぶやき」
今回のマレーシアは東側にある、クアラ・ロンピンという田舎街からのフィッシングとリップでありました。ここ、クアラ・ロンピンでは毎年8月にセイルフィッシュの大会が街を上げて行われています。それはそれはすばらしい海域でありました。ガイドはセイルフィッシュの扱い方、リリースの仕方、それはきちっとしたテクニックを持っていました。それを見てほっとしたのが本音であります。

しかし、写真集でも映っていた小魚達をとる巻き網漁の中にセイルフィッシュがやはり入ってしまい、網の中でギャフを打たれ、海に捨てられていくセイルフィッシュをいくつも目にしました。あの小魚漁をする人たちを恨む前に、その小魚はどこへ行くのか、おおよそ予測はついていましたが、そっと聞いてみると「JAPAN」とやはり予測していた通りの言葉が返ってきました。

小魚達を獲り過ぎるとセイルフィッシュにも、海にも大きな影響となり、海のバランスが崩れてきます。日本への輸出による漁師さんらの生計も、もちろん大切であるのだけれど、これほどものや、食べ物が溢れている「JAPAN」にまだ自然を壊してまでも、魚達の環境を壊すほどの事が起きていいのでしょうか。
僕のルアーに無邪気にバイトしてくるセイルフィッシュと、小魚漁をする網の中から捨てられているセイルフィッシュを見た時、たまらなく胸に何かが詰まる思いでありました。
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 マレーシア   2004・9・19〜23